白崎泰弘(シーズ・アーキスタディオ)の作品03 Spectrum 光をあやとる|清瀬の家

実家の敷地を使って、両親を見守ることのできる距離感で〝終の棲家〟を建てようという計画。
両親が丹精に手を入れた庭が主屋の南側にあり、その向こうに広大な生産緑地が広がるという恵まれた立地条件。ボリューム的に主屋とこの住宅がL型配置になるところを、主屋からの眺めを最大限確保するために約30度開いた鈍角のL型ビしています。
南北に貫く壁を境に、主屋の庭に面する東側をパブリック、西側を寝室・浴室などのプライベートにゾーン分けをしていますが、その壁を象徴的に扱うために、こて跡の残る珪藻土の左官壁とし、壁沿いに設けたトップライトとプリズムルーバーによって刻一刻と替わっていく光と影を演出しています。特に〝光のあやとり〟とでも呼べるような幾条もの光が壁を伝う様子が晴天の正午15分間に発生。そのタイミングで隣に住むご両親と一緒のお昼時間を過ごすことがよくあるとのことです。
規模・構造 木造2階建 / 延床面積 188.23m2 (56.94坪) / 建設地 神奈川県川崎市



















