私の家には屋上があり、雑草が植えてあります。
夏になると前年の種が目を出して、秋のころ朝顔が満開となります。
(夏は暑すぎて朝顔が育たず、少し涼しくなったころに元気になります)
「屋上緑化」とよばれる手法で、屋根の上に土と緑がのることで、
室内空間の温度上昇を抑えたり、夏には緑のカーテンをつくることで、
強い日射を遮ったりと、自然の力を味方につけています。

ヒートアイランド現象をやわらげ、都市部に少しでも涼しさをという、
行政の後押しもあり、2000年代には、
多くの自治体で屋上緑化や壁面緑化への補助金がでていました。
我が家も利用しています。


庭なんて取れない下町狭小地暮らしですが、こんな風に緑が楽しめるのは、
やはりささやかながら心躍る風景なのです。
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このホームページをご覧いただいている方は、
省エネという住まいや暮らしがが目指すものに加え、
「補助金」についてもお調べいただいている方が多いかと思います。
補助金は、国が目指す「住宅の未来」への投資でもあり、
時代の価値観がダイレクトに表れる制度です。
振り返ると、屋上緑化と同時期には、
エコキュート・IHクッキングヒーターを導入したオール電化住宅が勧められ、
オール電化3点セットとして、蓄熱暖房が導入されることも
結構あったように記憶しています。
余剰電力となる深夜電力を使って熱を貯め、
昼間に使う「エコキュート」や「蓄熱暖房」が、
「エネルギーを余すことなく上手に使う、省エネの形」として
ユーザーにも響いたのでしょう。
そして、いま。
補助金は「いかに少ないエネルギーで暮らせるか」
さらに「自らエネルギーを作り、電気として貯める」ことに重点が置かれています。
急激に熱くなっている地球環境への危機感はもちろんのこと、
大きな震災をいくつも経験し、何かあっても粘りづよく立ち直れる、
そんな「備え」への投資です。
蓄熱暖房は、もはやその「撤去費」に補助金がでているくらい、
省エネの反対の立場になってしまいました。
(※高効率給湯器の補助金に加算させます。撤去費単独ではありません。)
当時設計させていただいた住宅でも、数件、蓄熱暖房を導入されていましたが、
今はどうなっているかなぁ…と思いをはせております。
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そうそう、数年前に「太陽光パネルをのせませんか?」という、
営業の電話がよくかかってきました。
Googleの写真などで載せられると思っているのか、
あてずっぽうの電話なのかはわかりませんが。
「家の屋根は緑化しているので乗せませんよ」とお断りしていました。
屋上緑化と太陽光パネル。
今、家をつくるとしたら、両立する屋根の形を考えるでしょう。
自分にとってのいい塩梅を求めて。
私らしい省エネ住宅を考える。
そのサポートをリコエネメンバーが担えればと思います。
そのためには日々是精進…
ひらく設計舎 村上有紀


工藤夕佳
白崎泰弘
杉浦 充
村上有紀