引用元:朝日新聞デジタル

ZEHは「ゼッチ」と呼びます。ネット・ゼロエネルギー・ハウスのことを指します。
引用させてもらった朝日新聞デジタルの図には「一次エネルギー消費量」となっていますが、これは少し曖昧で、正確には、基準一次エネルギー消費量といい、2013年の1世帯当たりの平均消費量を指しています。
また、「創エネ」というワードがありますが、創るエネルギーは再生可能なものでなければ「持続可能」な社会とは言えないことから、「再エネ」に置き換えられることが多くなりました。
さて、国が地球温暖化について、本格的に取り組むことになったのは小泉総理時代の京都議定書(1997年)以降です。世界に約束したにもかかわらず、CO2排出がどんどん増えていきました。どうしたら歯止めが効くか、本腰を入れ、向こう数10年にわたってCO2ゼロを実現していこうというロードマップを作成したのが、2013年。そのときの消費量を基準にしているのです。
国としては、
「まず2013年より消費量を少なくしてください。できれば、各家庭で使う消費する分は2013年より20%以上減らし、自分の家や土地で使った分だけのエネルギーを自分の家でつくってください。それはガソリンなどの化石燃料はダメですよ。太陽光発電・太陽熱・地中熱などの再生可能エネルギーで、ですよ」
といいたいのです。それがZEHの考え方です。
「雨は天の恵み」という言葉がありますが、古来より、自宅や共同で井戸を掘る文化があったように、今度は太陽や大地からも恵みを受けようよ、ということです。

未来に向けた誠実な発想なのですが、当然、建設費は上がります。支援事業として各行政機関にて補助金制度が用意されています。補助金は年度ごとの上限があったり地域格差が大きいのですが、私たちZEHプランナーが申請する補助金は、環境共創イニシアチブが窓口であり、地域の行政機関と別枠で用意されています。